キャンピングトレーラーには夢や冒険が詰まっていますが、所有して長年使い続けると見えてくる不便さや意外なデメリットも少なくありません。ここでは、私の実体験をもとにキャンピングトレーラー所有の「現実」を詳しくお伝えします。購入を検討している方には、ぜひ事前に知っておいてほしい内容です。
1. 保管場所の確保が難しい
キャンピングトレーラーは普通の車よりも大きいため、都市部に住む人にとっては保管場所の確保が課題となります。専用の駐車場を借りる場合、毎月の駐車料金がかかるため、維持費が増えることも。
- 駐車場費用の負担
家にスペースがない場合、月々数万円の駐車場費用がかかることもあります。幸い、私たちは数千円で済む場所を見つけられましたが、それでも負担には変わりありません。(駐車場の探し方について今度記事書けたらと思います。) - 狭い住宅街での取り回し
住宅街の道幅が狭い場合、駐車や出発時の操作が難しくなることも。PANDAには狭い駐車場でトレーラーを動かすために「ムーバー」という装置を取り付けました。ACEONEにはムーバーを取り付けておらず、夫婦で手押ししたり、なんとか工夫して乗り越えました
道幅の問題でPANDAは自宅前に置くことができませんでした…狭いですが歩いて5分の場所に駐車場を借りれたのでラッキーでした。
2. 燃費が悪く、ガソリン代がかさむ
キャンピングトレーラーを牽引すると、車の燃費は通常より30%ほど悪化すると言われています。特に山道や長距離を移動する際は、ガソリン代の負担が増大します。
- コスト比較
ガソリン代は確かにかさみますが、ホテル泊と比べるとトータルの費用は抑えられるため、節約しつつ楽しめるのも魅力のひとつです。 - 燃費への影響
牽引中はエンジンに負担がかかるため、燃費が大幅に悪化します。普段からハイオク仕様の車を使用している我が家では、牽引すると燃料費がさらに跳ね上がるのが悩みです。ちなみにハイエースは普段リッター 9キロくらいですがけん引時はリッター 6キロ前後のことがあります。
3. 車の取り回しが難しい
キャンピングトレーラーは車よりもサイズが大きいため、カーブや狭い道での取り回しが難しいことがしばしば。旅行先のキャンプ場や駐車場でも、狭いスペースでの操作が必要になり、不便さを感じることもあります。油断していると、いつの間にか壁や障害物にぶつけてしまうことも…。実際、ぶつかってしまったシーンが動画で拡散されているのを見かけたこともあるので、慎重に扱うことが大切です。こうしたリスクも、キャンピングトレーラーのリアルな一面として認識しておきたいですね。
- 駐車とバックが困難
特に狭いスペースでの駐車やバック操作は練習が必要です。慣れるまでに何度もヒヤッとした経験がありました。 - 旅行計画の重要性
我が家では、道幅や駐車スペースを事前に調べ、入念な計画を立ててから旅に出るようにしています。こうした準備があることで、安心して旅を楽しむことができます。
4. メンテナンス費用がかさむ
キャンピングトレーラーは定期的なメンテナンスが必要で、タイヤ交換や内部の電装系など、費用がかかる部分が多いです。また、維持費も一般の車より高くなることが多く、長期的なコストが発生します。走行中すごい揺れるのでダメージ受けて当たり前ですね…
- タイヤ交換やバッテリー交換:定期的(2、3年に一回)に交換が必要なため、維持費がかさむ。
- コーキングや防水処理:外装の防水メンテナンスも定期的に行う必要があります。
コスパが良いとはいえ、タイヤ交換や電装系のバッテリー交換など、メンテナンスにはそれなりの費用がかかるのが実情です。自分でできればいいのですが、そうでなければ専門のお店にお願いするしかありませんし、その分のお値段も納得の範囲かなと思います。技術料が少し高めでも、ほぼ特注対応みたいなものなので仕方ないですよね。文句を言うより、いっそ自分で勉強して挑戦してみるのも面白いかもしれません。
5. 電力や水の供給が限られている
キャンピングトレーラーには給水タンクやバッテリーが搭載されていますが、その容量には限りがあります。特に雪山などでの冬キャンプでは、電力が不足しやすいため、十分な装備の準備が必要です。また、自宅で保管できれば旅の後の排水作業も簡単ですが、現実的には毎回排水に手間がかかり、苦労することも少なくありません。
- 電力が不足しやすい:冬のキャンプでは、電力が不足しがちです。FFヒーターや電気毛布を使うと電力の消耗が激しく、どの機器が何ワット使っているか常に意識する必要があります。
- 水の管理が大変:水タンクや排水タンクの容量が限られているので、頻繁に水の補給や廃水の処理方法を考えないといけません。我が家ではトレーラーに水を積むのが少し怖いため、出発前にハイエースに可能な限り水を積み、排水用タンクも準備して出かけています。こうした工夫が必要ですが、それもまたキャンピングトレーラー生活の一環ですね。
まとめ:キャンピングトレーラーの現実を知ったうえで選ぼう
キャンピングトレーラーは確かに楽しさが詰まったアイテムですが、現実的なデメリットも見逃せません。後悔のない選択をするためにも、しっかりと準備と計画が必要です。正直、計画性がないと少々ハードルが高いかもしれませんね。毎回同じ場所に行くのであれば問題ありませんが、我が家は「次はどこへ行こう?」と色々な場所に出かけたいタイプなので、出発前にはかなり入念に計画を立てます。行き当たりばったりが苦手な私としては、目的地を事前に確保して、安心してから旅に出る方が性に合ってます。
保管や維持費、運転や駐車の取り回しなど、注意すべきポイントは多々あります。特に都心部での駐車場探しに苦労することも多いですが、これもひとつの楽しみと捉えてます。キャンピングトレーラーを通じて、快適で思い出に残るアウトドアライフを送れるかどうか、これらのポイントをしっかり確認してから判断しましょう。